今だから考えよう
もどる→
福祉制度に関する私の経験を記してからだいぶ経ち、制度もいろいろ変わってきました。
そこで、改訂をかねて、負担が増している時期だからこそ、何が必要なのか、どうしたらいいのか考えるきっかけにしたいと思います。

役所の対応・・・福祉制度は市町村単位で異なることがありますが、制度をまとめた冊子がたいていの市町村にあります。
障害福祉のしおり、又は、手引きといったタイトルですので、もらって内容を確認してください。
(制度の変更は4月からが多く、6月頃には新しい冊子ができると思います。)
障害年金・・・健康な人と同じには働き難い人を支える制度。障害者手帳がなくても受けられる。
身障者手帳・・・多くの福祉制度を受ける時の基本になるもの。
福祉手当・・・国の制度は手帳1,2級相当の人。所得制限もあり、自治体独自で広い範囲で出しているところもある。
医療費関連・・・重度身障者の医療費が無料になる制度に、所得制限が加わっている。
雇用制度・・・手帳のある人には支援策がある。ただし働きづらい状況と勘案すると不足していて、就職後は職場の理解に負うところが多い。
税金控除・・・郵便局のマル優枠がなくなった('07年10月以降に貯金した分から)。郵政民営化の影響がこんなところに・・・。
金利優遇・・・高くもない最近の金利、優遇の上乗せの金利は低くなっている。
JR運賃割引・・・ICカードで改札スイスイな世の中でも、切符買わないとならない。
タクシー割引・・・1割引はだいぶスムーズにいくようになった(時に計算に手間取るけど)。
障害者割引・・・携帯料金など、民間の割引も。
日常生活の支援・・・障害者自立支援法の支援がありますが、心疾患の人には利用しづらい面も。[→こちら] 制度の見直しの予定もあり。
高齢者を対象にした、会員制の互助システムも増えているので、地域のそういった場の扉をたたいてみる方法もあります。
普段は必要ない、費用をかけられない場合でも、いざというときのために、調べておくといいかも。
自動車に関して・・・障害のある人のための自動車(本人や家族が所有している車に本人が乗車している場合)、有料道路の割引がある。
車が登録されるため、友人と出歩く時、借りる時は利用できない。(車に対する支援?! 障害者専用車に仕立てないといけない?)
駐停車禁止の適用除外(駐車違反とみなされない=歩くのがつらい人のため)の制度は、車がない家庭でも、手続きをすると使えるようになりました('07年から)。長時間駐車の時は行き先を示すなど、周囲への配慮も求められています。
身障者スペースに駐車しづらい問題点もあり、心臓病者と車の制度の関係は複雑です。
話はずれるが、体調悪ければ運転できないというのも、車社会で心臓病者は不利。
この点、イギリスでは高齢や呼吸器障害などと一緒に"移動困難"者として、移動機器(電動三輪など)が借りられるという。
その他・・・以前書いたもので未整理のもの。

それにしても、こうしてみると、障害者福祉の制度といっても、行政が行うもの(国や県、市の制度)、企業が行っているもの(個々の会社単位、業界で行っているもの)、いろいろありますね。
要望を言っていくことで願いが実現することもあります。伝えていくことで使いやすくなることもあります。
それぞれが、生活していくための支えになる使いやすい制度となりますように。
('09.06 記)

[←もどる] ||| 悠メニューへ⇒