どーせの制度!?_____ 使ってみると不思議がいっぱい!!! どうしてかな   
注:千葉県在住者の経験によるもの(福祉制度は地域により手続きや内容が異なることがあります)

(2002年update)

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|免許取得費助成| |有料道路割引| |JR運賃割引| |タクシー券|

*自動車運転免許取得費の助成

認識不足
役所に尋ねたら、まず免許センターへ行って適性検査を受けなさい、とのこと。
ところが検査をする場所で、助成のためのものではなく
運転の動作に支障がある方のための検査なので、あなたが受けても意味がないと言われた。
県内2ヵ所しかない免許センターへ半日かけて出向き、徒労だった。
どうやら、福祉課の担当者もこのあたりのことをよく知らなかったらしい。

病気を抱えている、注意力不足が予測される人に対して、何かないのか疑問だ。
場合によっては、道路交通法の免許の欠格事由に該当しかねないものだが。
教習所が行う適性検査があるが、入所しなければ受けられないのだ。

こんな制度
手帳を持っている場合、教習前に申請すれば教習費用の半分助成される。
(ただし、8万,10万など上限を定めている場合が多い)
無事に免許がとれ、教習所の証明をもらい、手続きをしてはじめて助成金を受け取れる。
まず教習所を決め、それを記入した申請書を出す。
2週間ほどして、役所からOKが出てから教習所通いを始められる。
申請してから1年間の間に免許を取る必要がある。

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*その後の手続き

めでたく免許が取れた時も、免許が取れなかった、もしくは取らなかった時も、
完了・廃止届が一枚の用紙になっているので、これを書くことになる。
とれた時は、教習所の証明をもらい、取りやめる時も、申請の時に押した印鑑を押し、提出。
申請書に押した印鑑、と指定されるのがおもしろい。手続きを問い合わせたら、届の用紙とともに申請書のコピーまでついてきた。

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*有料道路の割引

障害者か家族の所有している車でしか利用できない
登録した車に対しての制度。車種と所有者によっては、適用されないという。
車椅子用の福祉車両のレンタカーも一部にあるそうだが、それでは利用できないし、
友人の車に乗せてもらう場合も利用できない。

免許を持つ障害者は、車が必要で購入するもの、
介助は家族がするものという考えがあるように思う。とっても不自由な制度。
県により異なるところもあるようです。[千葉県の場合]

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*JR運賃割引

身障者手帳を持っていないと使えない。
外国の肢体障害の方が交渉したけれど断られたという。海外赴任中に生まれた障害のあるこどもと帰国したときも、断られるんだろうなあ。
もっとも、駅の設備が使いやすければ、割引きはなくてもいいと思う。今は使いにくく制約がありすぎる。JRが不自由をかけているから、割引くんだと思っている。

近距離は介助者がいなければ割引かなくて、100km超えると一人でも割引
二種は、100km超、本人のみ割引き。
一種の場合、
100km未満は、介助者と身障者はともに半額。身障者一人だと割引かない。
100km越える距離は、身障者一人のときも介助者がいても半額となる。
基本は介助が必要な方のため、介助者と併せて一人前ということ。
一種の方が重いとされるが、心臓機能障害は一種。介助はなくても過ごせることが多い。
ふだん一人で出歩く方が、一番大変。

特急・指定席料金は割引かない
急行料金は半額になるが、特急や指定席の料金は割引かない。
身体が不自由だから短時間で移動できる特急や、指定席が必要なのだけれど…。
今は急行を探す方が難しい。制度ができた頃と今とでは状況が変わっているのに、制度の見直しをしないのだろうか。何のための制度なのだろう。

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*運賃割引を利用したとき

旅行のとき同行の友人と利用したら…
心臓病の私としては、一緒にいることで、具合の悪くなったときに安心できることと、
私に合わせると出かけられる場所が少なくなるだろうと思い、そのようにしたのだが、
日常的な介助は不要なのに、割引になることに納得いかなかったいう。
考えれば、万一の可能性は誰にでもあり、そんなときにそばにいれば何とかしようと思うだろうから、
友人の気持ちも分からないではない。
ただ、いつも心の片隅に不安を抱えているので、安心感の価値は大きいし、
動きに制約があることで気持ちの負担があるのだから。
それはちょっと考えてほしいなあ。

人に付き添って行ったとき
私が視覚障害の方と同行したとき。
相手の方が行かなかったとしても、私は同じように出かける用事だったが、
その方はすべて自分で支払った(2人で1人分の電車賃なので)。
同行のためだけに時間を使うボランティアに対してなら、それでいいと思うが、
たまたま近所の方で出かける場所が同じだったから同行した私としては、
半分にしようと思ったが、おしきられ、割り切れない気持ちを抱えた。

気持ちの持ちかたなのか、難しいなあ。

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*福祉タクシー券

[こんな制度も→]

自治体(市町村)で、タクシー券を支給しているところは多いけれど。

市町村ごとにやり方が違う
何種類かの券を扱い、それぞれやりかたが違うため、受け取る側も戸惑うようだ。
中には使えることを知らなかったり、面倒くさがる運転手さんも…。

使えるタクシー会社が限られていることが多い。
たいてい、地元のタクシーが指定されている。
障害にもよるけれど、私(心臓病者・電車の便はよい)にしてみると、近距離は大して負担にならないので必要ない。タクシーを一番必要とするのは、遠くへ出かけた帰り、もしくは出先で体調を崩したとき。
遠くから乗ろうとすると、使えないタクシーが多いし、選んでもいられない。

例えば、一枚580円分の券だったとする。
初期は初乗り運賃と同額だったが、予算の都合か今は初乗りに満たない額。つまり、どんなに近くても小銭も渡す必要がある。
メーターが動いていれば、差額の計算。とっさにできない。運転士さんも電卓を出してきたり。
車が止まってから降りるまでに時間がかかる。

こんなふうに、タクシー券を使うには、気も使うことになります。

[引っ越して]

...........

身障者手帳を持つ方は、1割引きになる制度があります。
領収書を機械で出せるメーターがついている場合、スムーズに支払いができます。
運転手さんがやりかたを知っていれば、ボタン一つで料金が出るのです。
古いメーターの車のときに利用したことがないのですが。参考になさってください。

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*タクシー券その後

初乗りに満たない額の疑問、解明
現在590円だが、660円の初乗り運賃に身障者手帳による1割引の制度を使うとこの金額になるためという。
券面に金額があると混乱するためか、今年から「初乗りから心身障害者割引額を引いた額」とある。
小型や、地域で同一運賃という原則が規制緩和により危うくなっていることも見越したのだろう。
それはよくなったが、券を郵送してきたときの送り状に、
「市では1枚につき300円負担している」とあった。他は一体どこが負担しているのだろう。
新たな疑問が生じた。

手帳に対する割引の際に必要な用紙
千葉県では、手帳番号などを書き込む用紙があり、タクシーの運転手が持っている。
余分にもらい、予め記入しておけば、降りるときにもたつかずにすむ。
また、メーターの額を1割引にする換算表を持っているようだ。
運転手さんによっては、スムーズにいかない事もあるかもしれないけれど、ちゃんと考えられている。

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