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(2002.9.update)

公共空間

バリアフリー、ユニバーサルデザインが話題になり、
障害があっても、いつでも行きたいところに行かれるようになるように
配慮されることが多くなった。
けれど、それはまだまだ限られた人に対するものにとどまっている。
見えない人のための点字、聞こえない人のためのディスプレイ表示。
車椅子のための段差解消策、通路幅やトイレなどのスペース確保。
今あるのは、出来ない動作がある人向けの配慮ばかり。*注

体力がないと、人込みを避けたり、動線が短いことがいいから、
例えば、駅の改札の向かいに券売機があって、切符を買った後に、
通路を流れる人波を突っ切らないとならないのを解消したら、
気分的にも楽になる。
けれど、エレベーターをつけるように簡単には出来ないこと。
制約はあるだろうが、設計時に工夫するよう、
公共の場の設計を仕事とする人は心がけていただきたい。

体調がすぐれない時に、気軽に休める場所が目に付くところにあれば、
休み休み動けばいいからと、もっと安心していられるけれど、
たいていは目立たなかったり、どこか奥の方にあったりして、
自分から休みに行くということがなかなかできない。→参考
慣れた場所なら、休めそうなところが頭に入っているけれど、
ベンチがあっても喫煙場所になっていたり、
一人がけの椅子がならんでいるので、横になりづらかったり。
ある程度具合が悪くなると、雑踏やBGMの音も避けたいので、
静かに休める場所が欲しくなる。
多くの人が行き交う場所では、安息の場も確保してほしい。
それは、今のままでも工夫すればできるのではないだろうか。

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