<-前へ ||| ↑もどる  

■ '07.秋 神戸

秋の連休、講演と友人を目当てに、神戸行き。
直前の宿探しで、会場近くの、以前友人と訪れたホテルに空きをみつけ、再訪。
短い時間の中で、観光と出会いと充実した時間を過ごしてきました。
  神戸行き
日常を離れ、新幹線の車中から、稲穂の黄色をのんびり眺める。
京都の五重の塔もいい感じ。今年の格別な暑さだけれど景色の色は秋。
太陽が高いうちに、新神戸着。
5年ほど前に行ったホテルへ行くのに、前回のルートを思い出せず、多分前と違うなあと思いながら地下鉄からポートライナーに乗り継ぐ。
無人のポートライナーの無機質な雰囲気に、前と変わらず何となく怖さを感じつつ、少し懐かしい。
海の上を走り、ポートアイランドへ。六甲山の緑、関東とは違うこちらの海に再会。

■車中から。左手には六甲の緑がある
駅からすぐのホテルは、グレードの高いところ。前の時は友人にいろいろ教えられ、あちこち歩き、神戸を満喫したんだっけ。
一人でちょっと気後れしたけれど、受付を済ませて部屋へ案内してもらう。ツインの広い部屋、六甲の夜景を楽しんだ前回とは反対の海側。
ああ、また来れるとは思わなかったなあ。前にも広さに感動したっけ。

■向こうに神戸空港、時々飛行機が見えた
部屋でしばし休み、そうこうしているうちに別のホテルにいる友人たちがこちらのロビーに来てくれた。
自分のものではないのに、自慢したくなっていた。快適だから、気持ちもおおらかになるみたい。
懐は痛いけど、それだけの価値は充分。
  夜の街
地元の友人の案内で、ハーバーランドへ。
モザイクを散策、食事と話をゆっくり楽しむ。時間の経つのがあっという間。

■観覧車、メリーゴーランド、夜の遊園地
いい景色、いい時間をいただいて、別れはとても名残惜しかった。
  講演と観光へ
午前中の講演をめざして動こうと思いながら、朝をのんびり。
広い窓から眺める朝の風景は一幅の絵のようで、ずっと眺めていたかった。
朝食を食べ支度をしていて、気がつくと時間ギリギリに。
出かけようとしたところに、友人からメール。講演は満員、すごい人数で入れないという。
とにかく会場の受付のところへ行くも、本当にもう入れない様子、入っても人ごみの中立ちっぱなしになりそう。
中にいる友人には会えそうにないし、午後にビデオ上映するというので、午前中に観光してまた来ようと決める。
そうと決まれば時間が惜しく、行こうと思っていた三宮のとんぼ玉ミュージアムへ。

ホテルのバスで三宮駅へ出て歩く。お土産もほしいと思いつつ、目的地へ直行。
が、ランプミュージアムの看板は出ているけれど、そばにあるはずのトンボ玉の看板がなくてウロウロ。
ビルの守衛さんに尋ねると、隣のビルという。でも、入り口がわからずまたウロウロ。
そう、ビルの2階にある小さなミュージアムだった。

ドアを開けると売り物のトンボ玉がたくさん。奥で体験もできるそう。興味はあるけれど、暑そうだし、時間もないので作品の部屋へ。
震災の街への応援をこめたトンボ玉作品が棚にたくさん。思いのこもった一つ一つを眺めていると、それぞれから気持ちが伝わってくるようで胸が一杯。
進んでいくと、こんなトンボ玉があるのかと思うような精密なもの、大胆な色や模様のもの、様々。
月の夜空の風景だったり、美しい草花だったり、手法の知識がないからうまく説明できずもどかしい。
小さなガラスに広がる世界、こんなにも豊かで見事なんだとつくづく感じていた。
狭い展示室だけれど、見ていると時間を忘れそう。
お土産を選ぶのにもまた時間がかかる。どれもきれい、どれも素敵。
どうにか決めて、ミュージアムを出ると、時間も程よい。
ビルの入口脇にちょっとした空間があり、座ってくつろぐ。
ミュージアムの外も座るところがあったし、ゆったりできてうれしい。

■天井には趣きのある電灯が
壁には暖炉。ちょっとした空間にも風情があって、素敵。

駅へ戻る道すがら、ひょうご名産品の看板につられてデパートに入り込む。
軽くてさりげなくて神戸らしいお土産はと見ていて、風月堂ミニゴーフル缶の神戸空港柄に目が止まる。
こんなのがあったんだ〜、手軽でおいしくて記念にもなっていいな、とゲット。
そして、食堂を探してさまようがピンと来るものがなく。駅へ向かう道すがら探すも、混んでいる。
気がつくと時間が迫っている。仕方ない、とホテル行きバスへ直行、逆ルートで会場へ。

講演(ドナ・ウィリアムさん)の上映会場は空いていて、ゆったり見ることができた。
以前読んだ最初の著作の内容と重なる話なのだけれど、本から受けた印象とずいぶん異なっていた。
彼女の見方が時間と共に変わったのか、伝える相手が違うからか、私の受け取り方が違っていたのか、考えながら、
人に体験を伝えること、やり方を見習いたいなあと感じていた。
彼女の本はサイトを作るきっかけの一つ、講演がサイト10周年の記念日という縁を感じた勢いで来たけれど、
彼女自身の言葉を(通訳越しにだけれど)聴き、また勇気をいただいた。
生で聴けなかったのは残念だったけれど、いつか会えることを願いながら・・・。

気がつくと友人が来ていた。いろいろ話し、ここでもたくさんのものを得た。
まだ話し足りない気がしながら、新幹線の時間も近づいたのであわてて別れ、預けた荷物を取りに戻る。
ホテルのオペラ公演が終わって満員のシャトルバスを見送り、次のバスで、華やかな人の中、ポートアイランドを後にした。
時間ギリギリだと気が急くのは朝から3度目、新神戸では前の新幹線が出るところで、やれやれ。
最後にこちららしい食べ物を、とお弁当に明石名物ひっぱりだこ飯を買って、車中の人となった。

■本物の蛸壺を模した容器
・・・という説明書きを読んで、結局は偽物の蛸壺なのだよねえ、思いながら。
中身は本物、いや、本当に明石の蛸かは鑑定できないけど、しっかりご飯が詰まっていて、おいしかった。

一泊だけの忙しい日程だったけれど、目一杯満喫して、満足。
神戸の街、また好きになっていた。次は、ゆっくりとめぐり、美味しいものを味わいたい。

<-前へ ||| ↓もどる